愛天使世紀 ウェディングアップル

ウェディングアップル・シナリオ制作チーム

第36話 天使たちの距離③(脚本)

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〇ホテルのレストラン
  ケーキ魔霊の攻撃を受けた、チェリーとオーキッドとカミーリア。
「・・・・・・」
  三人は武器を取り出すと、アップルに向かって構えた。
ケーキ魔霊「ケーッケッケッケ! 愛天使破れたり!!」
アップル「うそ! ど、どうしよう・・・!?」
ケーキ魔霊「さあ、お前達、ウェディングアップルを葬り去るのケ! 行けーーい!」
  愛天使たち三人が武器を振りかぶる。
  アップルは思わず身構えて目を閉じた。
アップル「っ・・・!!」
「はああああ!!!」
ケーキ魔霊「ンケェェ~~~~!!!」
アップル「・・・え、みんな、なんで!?」
チェリー「ふんっ! 『食べたら仲が引き裂かれるケーキ』ってことだけど・・・」
カミーリア「そもそもわたくしたち、引き裂かれるほど深い仲ではございません!」
オーキッド「そんな技が効くか! ただのお前の勘違いだ!!」
「えええええ!!!」
ケーキ魔霊「それでいいのケ、お前たち!? 愛天使の仲間なんだろうが!!?」
チェリー「うるさい! 仲悪いんだからしょうがないでしょ!!」
ケーキ魔霊「なっ!」
オーキッド「でも! 罪なき人を狂わせる魔霊を許せない!」
カミーリア「その想いはひとつ!!」
アップル「みんな・・・!!」
ケーキ魔霊「な、なにが想いはひとつだケ!」
ケーキ魔霊「ならばその想いを引き裂いてくれるわ~~~!!!」
チェリー「させない! フラワー・ブリザード!!」
ケーキ魔霊「ケ!?」
オーキッド「逃がすか! ゴンドラ・シューター!」
ケーキ魔霊「ぐわっ!!」
カミーリア「バージン・ロード!」
ケーキ魔霊「ぬおおおおお!!!」
カミーリア「アップル! 今ですわ!!」
アップル「うん! わかった!!」
アップル「ラブリィショーーット!!!」
ケーキ魔霊「ケェェェェェキ!!!!!」
アップル「魔霊退散!」
  シールを手にして振り返ると、そこには並び立つチェリー、カミーリア、オーキッドの姿がある。
アップル(愛と幸せを守りたい・・・みんなの気持ちはひとつなんだ。私の気にしすぎだったんだ)
アップル「よし! それでは、本日の事件も滞りなく解決し──」
チェリー「も~~~! 髪べとべと!」
チェリー「あんたが余計なこと言ってこなければ、あんな攻撃くらわなかったのに!!」
オーキッド「はあ!? 最初に喧嘩吹っかけてきたのはお前だろ!!」
カミーリア「さあ、こうしてはおれません! ケーキ研究の続きを!!」
アップル「やっぱり全然ひとつじゃない!!」

〇結婚式場前の広場
朝陽林檎「結局ケーキビュッフェ中止かぁ・・・」
武笠蘭「もう少し早く静止空間を広げてれば、会場も無事だったんだろうけど」
朝陽林檎「でも、ケーキ一個も食べてないし・・・想いの通じ合うケーキだって・・・」
苗場桜「もう今日はお開きね」
雪代椿「ですわね」
武笠蘭「じゃあね」
朝陽林檎「待って! みんな!」
武笠蘭「なに? 林檎」
朝陽林檎「やっぱり、これでさよならなんてやだよ・・・もっと、ちゃんとお話ししたい」
苗場桜「別に仲が悪くてもいいじゃない」
武笠蘭「戦うときにうまく立ち回れれば、特に問題ないしね」
朝陽林檎「戦うだけが愛天使じゃない。 私はみんなが好き。大好きなの」
「!」
朝陽林檎「だからみんなにも、私が好きなみんなのことを知って欲しいって・・・」
朝陽林檎「みんなもお互いのことをもっと知れば、きっと仲良くなれるって思って・・・」
武笠蘭「林檎・・・」
苗場桜「急に仲良くとか言われても無理だよ」
朝陽林檎「でも・・・喧嘩するみんなを見てるの、悲しいよ」

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コメント

  • 喧嘩するほど仲がいいということが体現されてましたね

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