愛天使世紀 ウェディングアップル

ウェディングアップル・シナリオ制作チーム

第19話 愛の花、悪の華!①(脚本)

愛天使世紀 ウェディングアップル

ウェディングアップル・シナリオ制作チーム

今すぐ読む

愛天使世紀 ウェディングアップル
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇林道
  林檎は教会へと続く林道を歩いていた。
  道中に貼られたFRANZYのポスターには、海老原カイの笑顔がある。
朝陽林檎「海老原カイ・・・」

〇結婚式場のテラス
雪代椿「何と言われようと、あなたを止めますわ!」
雪代椿「私が愛したあなたを取り戻すために・・・!」
エビーダ「・・・ッ虫唾が走る! 俺の言葉は全部嘘だと言っただろう!」

〇結婚式場の前
朝陽林檎(あのままカイさんは消えてしまった。 悪霊が取りついたまま・・・)
朝陽林檎「一体どうしたら・・・。あれっ?」
  教会の前にやってくると、中に人影を見つけた。

〇教会の中
  荘厳な室内に、ステンドグラスから美しい光が差し込む。
  その光の中で、椿は両手を組んで祈りをささげていた。
雪代椿「・・・・・・」
  祈りを終えた椿は、組んでいた両手をそっと開く。
  そこには、去り際にエビーダが落としたボタンが握られていた。
雪代椿「カイ・・・どこに行ってしまったの? 会いたい・・・」

〇綺麗な教会
朝陽林檎「椿さん?」
  中へ入ろうとしたところで、誰かが後ろから林檎の手を引き留めた。
黒岩優斗「野暮だな」
朝陽林檎「わっ! いつの間に」
黒岩優斗「女性が一人教会にいるんだ。 神様に何か悩みを相談してるに決まってるだろ」
黒岩優斗「それを邪魔するなんて、お前もまだまだ子供だな」
朝陽林檎「もう、また人のこと馬鹿にして」
朝陽林檎「私だってそういうエチケットくらい持ち合わせています」
朝陽林檎「でも、これは緊急事態なの!」
黒岩優斗「何かあったのか?」
朝陽林檎「えーっと、それは・・・」
雪代椿「林檎さん?」
朝陽林檎「椿さん、えっとあの・・・。 女性同士で話したいんだけど」
黒岩優斗「はいはい、俺は仕事があるんで行きますよ」
朝陽林檎「あの、カイさんから連絡とかって・・・」
雪代椿「してはいるのですが、繋がらなくて・・・」
朝陽林檎「FRENZYの事務所は?」
雪代椿「どこにあるのか、まるで分かりませんの」
朝陽林檎「そうなんだ・・・」
雪代椿「・・・ごめんなさい。 わたくし、そろそろお仕事ですから」
朝陽林檎「椿さん・・・」

〇劇場の楽屋
  ライブ会場の個室で、エビーダは姿見に写る自身の姿を眺めていた。
  衣装の一番上のボタンが外れて、糸がほつれている。
エビーダ「・・・美しくない」

〇ライブハウスの控室
ダーブラック「エビーダ、愛天使を倒せなかったんだって?」
ジュロー「あんなに息巻いていたのに、何故戻って来たんだか」
ホーディ「口ほどでもないな」
エビーダ「・・・・・・」
  エビーダは無言でベースのピックをダーツのように降り投げた。
  シュッ!
  ピックはホーディの顔をかすめて壁に突き刺さる。
ホーディ「てめえ、何しやがる」
エビーダ「失礼、手が滑った」
ビーモン「練習に集中しろ。ベーザイ様の言いつけを忘れたのか? ライブは絶対だぞ」
エビーダ「分かっている」
ダーブラック「くくっ」
  エビーダはボタンの外れた箇所に触れながら、忌々しげな表情を浮かべる。
エビーダ「・・・必ず取り返す」
  小さく呟くと、そのまま楽屋を出て行こうとした。
ホーディ「おい、どこに行きやがる!」
エビーダ「一人で練習する。それもまた、美しい」
ビーモン「必ずライブの時間には戻って来い」

〇結婚式場前の広場
朝陽林檎「海老原カイ、どうか無事でいて・・・」
苗場桜「林檎、なに辛気臭い顔してんの?」
朝陽林檎「桜ちゃん!」
朝陽林檎「良かった、一人じゃどうしていいか分からなくて。あのね、FRENZYのカイさんがね・・・」
苗場桜「そう、今日はFRENZYのライブの日!」
苗場桜「抽選でやっと当たったの。 行って来まーす!」
朝陽林檎「FRENZYのライブ!?」
朝陽林檎(カイさんに魔霊が憑りついたままだったら大変な事になっちゃう・・・)
朝陽林檎「椿さんに伝えなきゃ!」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:第20話 愛の花、悪の華!②

成分キーワード

ページTOPへ