〇渋谷のスクランブル交差点
・・・「・・・」
・・・「・・・」
・・・「・・・暇？ お姉さん今暇？」
・・・「よかったら近くで遊びませんか？ ３でどうですか？」
・・・「・・・」
・・・「分かりました。・・・」

〇おしゃれな教室
志保「でさー」
志保「ご飯食べるだけで三万だよー！ そのあと警察に言うって脅したらさらに 三万もらってー」
志保「おっさんなんか私らが相手してやってんだから、それだけでありがたいと思ってほしいよー笑」
　　『パパ活』最近よく聞くが以前でいう援助交際の様なものである。
　　未成年、もしくは成人した女性が男性と一緒にご飯を食べる見返りとして代金を貰う・・・
　　都内の高校に通う志保もまた、パパ活に手を染めていた。
奈々「そんなに貰えんの？」
奈々「刺されたりしない？」
志保「大丈夫だって！」
志保「だってウチ、もしもの時の為にスタンガンと 録音機と鞄に入れてるし！」
志保「なんかあったら男なんかあそこに蹴りでもいれて通報するって脅したらいいじゃん！」
志保「無理矢理誘われてって言ってさ」
奈々「それはそれでエグいな笑」
奈々「でも、ちょっと興味あるな・・・」
奈々「最近服とか買いに行きたいけど全然お金ないし・・・」
奈々「このクラスもみんなほとんどしてるって言う様なこと聞くし・・・」
　　この時の判断が一生取り返しのつかないことになることを奈々はまだ知らない

〇宮益坂
奈々「志保から流れは聞いたけど・・・」
奈々「ちょっと不安かも・・・」
奈々「まあ、やばかったら声だしたらいっか!!」
奈々「スタンガンも貸してもらったし!!」
・・・「お姉さん暇ですか？」
奈々「あっ、はい」
奈々「ちょっと友達と待ち合わせしてて・・・ 少しなら」
山田「５でどうですか？」
奈々（そんなに?!）
奈々「大丈夫です！」

〇テーブル席
奈々「美味しいですね・・・」
山田「僕も奈々さんみたいな綺麗な女性と食べれて幸せです・・・」
奈々「そうですね・・・」
奈々（こいつさっきからじろじろと身体みやがって・・・早くお金だけもらって帰ろう）

〇渋谷のスクランブル交差点
奈々「じゃあ今日はこの辺りで」
山田「ありがとうございました」
奈々（やっとかよ・・・）
山田「あの、もしよかったらもう少しいかがですか？」
山田「この倍は出しますよ・・・」
奈々「あの身体はちょっと・・・」
山田「いえ、本番までは無くても・・・」
奈々「ま、まあそれなら」
奈々「何かあれば声出したりしますんで 少しお話しするだけですけど」
山田「分かりました、では場所変えましょうか？」

〇ホテルの部屋
奈々「さっきの倍ってことは10万ってことよね・・・」
奈々「まあ、スタンガンあるし いざとなれば・・・」
山田「まさかほんとに来てくださるとは・・・」
山田「さっきから見下してるよな・・・」
奈々「なんて?!」
山田「若い女なんか、みんなそうだ・・・」
山田「私は何もしてないのに電車の女だって・・・ そのせいで私は妻も子供も」
山田「会社にも解雇されて・・・」
山田「でもまあ、最後にあなたみたいな綺麗な人とあえてよかった・・・」
奈々「こいつ、」
奈々「ちょっと！ 変なことしたらわかってるんでしょうね！」
奈々「録音もしてるんだから!!」
山田「こっ、この女！」
山田「ちょっとだけ顔がいいからって調子に乗りやがって・・・」
奈々「きゃっ!!」
　　山田は奈々につかみかかる・・・
　　その瞬間、奈々が持っていたスタンガンが作動し２人に電気が走った・・・
　　うわっ！
　　数分後・・・
山田(奈々)「んっ！」
山田(奈々)「やばっ、気絶してた・・・」
山田(奈々)「てか、あいつは？ 早く逃げなきゃ!!」
山田(奈々)「あれ・・・」
奈々(山田)「んっ・・・」
山田(奈々)「何これ!!」
山田(奈々)「嫌っ!! 私あの男になってる!!」
奈々(山田)「んっ、、あれっ？」
奈々(山田)「なんだこの服？」
山田(奈々)「あなたっ！ おじさんですよね！私の身体返して下さい！」
奈々(山田)「なんで俺が目の前に！」
奈々(山田)「なるほど、お互いの身体が入れ替わったっつわけか・・・」
奈々(山田)「まあ、どうなろうとよかったし その身体にはなんの未練もねぇけど・・・」
奈々(山田)「姉ちゃんには同情するよ!!笑笑」
山田(奈々)「あなた、何言って・・・・・・」
山田(奈々)「ふざけないでっ!!」
奈々(山田)「あのさぁ、こんな物騒な物持って!!」
　　バチンッ!!
山田(奈々)「きゃっ・・・!!!!」