復讐者

夏目心 KOKORONATSUME

10 仇討ち(脚本)

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〇高層ビル(看板あり)
アクタイヤスオ「今日も良い天気だなぁ!良し!今日も気合入れてやるかぁ!」

〇オフィスのフロア
アクタイヤスオ「お早うお前ら!今日も気合入れてけよ!!」
アクタイヤスオ「ん?一体何の騒ぎだ?」
モブ男「あ、部長!大変です!」
アクタイヤスオ「ん?一体何があったんだ?」
モブ男「警察が来たんです!この会社での経歴が何故か公にされてて、弁護士の方々も社長達に聞き込みをしてて!」
アクタイヤスオ「ど、どう言う事だ!?何で今日になって警察や弁護士が!?この会社のやり方が公になったって、一体何がどうなってるんだ!?」
モブ男「こちらにも、分からないです・・・」
アクタイヤスオ「分からないなんて事は無いだろう!まさかこの会社の中に裏切り者でもいたってのか!?とにかく俺も社長の所へ行って来る!」
アクタイヤスオ「警察が来たら全部自分達のせいだって事にして置けよ!!」
モブ男「・・・何でだよ・・・」

〇豪華な社長室
アクタイヤスオ「社長!これは一体どうなってるんですか!?」
社長「あぁ、アクタイ君・・・いやはや、何だか想定外過ぎる状況になってしまった・・・」
アクタイヤスオ「・・・!おい警察!内の会社が一体何したってんだ!?」
男性警官「何をも何もありません・・・あなた方のやり方が全てネットに晒されてました・・・従業員への加重労働の強制、」
男性警官「部下に対するパワハラ、給料未払など、あらゆる面に置いてこの会社は労働基準に違反してます・・・」
男性警官「だから我々が差し押さえに来たのです・・・」
アクタイヤスオ「ふざけるな!俺達は正当なやり方で仕事をしてるんだ!警察が来る様な事は!」
男性警官「そうですか?従業員の方々からも、この会社のやり方に批判的な声が相次いでいますが・・・」
アクタイヤスオ「んな!」
男性警官「詳しい事は署でお聞かせさせてもらいます・・・社長と、この職場のやり方に同参した方を全員逮捕します!」
アクタイヤスオ「ま、待て!何かの間違いだ!!」
  突然の事で大混乱のアクタインのお偉いさん達は、自分達の横暴なやり方を暴露されて逮捕されたのだった。

〇研究施設の玄関前
女性警官「あ、お疲れ様!そっちはどう?」
男性警官「あぁ、社長とその他の有力者は全員逮捕した・・・」
社長「・・・・・・」
女性警官「了解!上の方には私から連絡入れるわ・・・車いつでも出せるから・・・」
男性警官「分かった・・・さぁ皆さん、こちらへ・・・」
社長「・・・はい・・・」
アクタイヤスオ「・・・・・・」
男性警官「ん?アクタイさん?何をしてるのです?」
アクタイヤスオ「こんなの・・・」
男性警官「は?」
アクタイヤスオ「こんなの納得できるかぁ!!!」
男性警官「うわ!!」
社長「あ、アクタイ君!?」
アクタイヤスオ「こんなの納得できるか!!!」
社長「え!ちょ、ま!アクタイ君!馬鹿な真似は止めたまえ!」
女性警官「あぁ!何て事!早く追い掛けたいけど!」
男性警官「痛たた・・・」
女性警官「あ!大丈夫!?」
男性警官「俺の事は良い・・・早くあいつを追い掛けて・・・こっちは俺が何とかするから・・・」
女性警官「・・・!分かったわ!」

〇繁華な通り
アクタイヤスオ「冗談じゃ無い!俺のやって来た事は全部正当な事だ!俺が捕まるなんて有り得ない!」
水樹茜「あれ?そんなに慌ててどうしたんですか?」
アクタイヤスオ「ん?何だお前?俺は今追われてるんだ!お前には関係無い!」
水樹茜「追われてるんですか?何があったか知りませんが、良かったら助けましょうか?」
アクタイヤスオ「何?どう言うつもりだ?」
水樹茜「取り合えずこっち来て下さい・・・詳しい事は後で話します・・・」
アクタイヤスオ「お、おう・・・」
女性警官「アクタイさん?アクタイさん!?見失った・・・どこ行っちゃったんだろう・・・」

〇ビルの裏
水樹茜「ここまで来れば警察には見つからないかな?」
アクタイヤスオ「どこのどなたか存じないが、一先ず助かった・・・あんた一体何者だ?」
水樹茜「あたしですか?只のOLですが・・・」
アクタイヤスオ「只のOLが何で俺を助けた?」
アクタイヤスオ「そもそも、俺が警察に追われてるって何で知ってるんだ?」
水樹茜「あぁ、それはですね・・・」
アクタイヤスオ「な!!お、お前!?」
水樹茜「あたしがこうする為です・・・」
アクタイヤスオ「あ、が・・・!!」
アクタイヤスオ「ど、どう言う事だ・・・お前は一体・・・」
水樹茜「あなたの部下の中に、水樹って名前の人、いませんでしたか?」
アクタイヤスオ「水樹?あの使い物にならない駄目夫婦の事を何で聞くんだ・・・」
アクタイヤスオ「ま、まさかお前は!?」
水樹茜「そうよ・・・あたしは水樹茜・・・あの2人の娘よ!」

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