復讐者

夏目心 KOKORONATSUME

2 殺し屋(脚本)

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〇通学路
滝本誠二「はぁ・・・はぁ・・・」
滝本誠二「い、勢いで逃げ出したは良いけど・・・これからどうしよう・・・戻ったとしてもロボットはいるし、どの道良い事なんて・・・」
滝本誠二「あ!」
モブ「あぁん?テメェどこ見て歩いてるんだ?」
滝本誠二「ご、ごめんなさい!ちょっと考え事してて・・・」
モブ「ごめんなさいだぁ?それで済むなら警察なんて要らないんだよ!口じゃ無くて行動で示してもらわないとなぁ!!」
モブ「ぶつかった慰謝料として1000万円払ってくれねぇとなぁ!!」
滝本誠二「じょ、冗談でしょ!?」
モブ「うるせぇ!!今直ぐ慰謝料を・・・」
モブ「あ・・・が・・・!?」
滝本誠二「え?何だ?何が起こったんだ!?てかこれって・・・」
滝本誠二「や、ヤバい!早く救急車呼ばなきゃ!!」
北山彰「おっと坊主、その必要はねぇ・・・」
滝本誠二「え?」
北山彰「そいつは薬物商人なんだ・・・俺はとある人間からの依頼でそいつを暗殺してくれって頼まれたんだ・・・」
北山彰「だから救急車を呼ぶ必要はねぇ・・・」
滝本誠二「薬物?暗殺?あなたは一体・・・」
北山彰「まぁ、見られたからには自己紹介だな・・・」
北山彰「俺は北山彰(アキラ)・・・分かり易く言えば殺し屋だ・・・」
滝本誠二「・・・!?えっと、滝本誠二です・・・殺し屋??」
北山彰「何だ?そんなの漫画の世界の話だとでも言いたそうな顔だな・・・警察とか自衛隊とかも銃を扱ってるし、俺ら見たいなのがいても」
北山彰「おかしく無いだろ?」
滝本誠二「ま、まぁ、現にあなたが撃ったこのおっさんも、薬物商人だって言うし・・・今こうして死に掛けてるし・・・」
北山彰「まぁ、普段カゴの中で守られて生活してりゃそう思っても不思議じゃ無いな・・・」
滝本誠二「はい・・・あの、俺目撃者になっちゃったんですが、俺、これからどうなるんですか?」
北山彰「別に、取って食おうなんて事はしねぇよ・・・やらなくて良い事なら、やらないに越した事は無いしな・・・」
滝本誠二「そ、そうですか・・・・・・待てよ?」
北山彰「ん?どうしたんだ?」
滝本誠二「北山さん、銃使ってましたよね?俺に、銃を教えてくれませんか?」
北山彰「はぁ?お前それ意味分かって言ってるのか?」
滝本誠二「俺、復讐したい人がいるんです・・・銃が使える北山さんに・・・どうしても教えて欲しくて・・・」
北山彰「あのな坊主・・・俺は人の命を奪う事を仕事にしてるんだ・・・一つでも命を奪えば、もう安心して寝たりする事もできないし、」
北山彰「自分も銃を向けられるかも知れないんだ・・・後で自分が死んでも文句言えないし、そもそも家族が心配するぜ?」
滝本誠二「俺には、もう心配してくれる家族はいません!俺に銃を教えて下さい!!」
北山彰「おいおい、マジかよ・・・」
北山彰「仕方ねぇ・・・俺のやる事終わってから教えてやる・・・何があったか後でゆっくり話してもらうぜ?」
滝本誠二「・・・!ありがとうございます!!」
  信じられない話だ。変な奴に絡まれた直後に殺し屋のおじさんに助けられた。どの道家族には戻れないし、何より家族に対しては
  恨みしか感じて無く、俺はおじさんに銃を教えてもらう事にした。

〇地下倉庫
  それから俺は、北山さんに連れられて依頼者から報酬を受け取った後、北山さんの隠れ家にて銃を教わる事となった。
北山彰「着いたぜ滝本・・・ようこそ、俺の隠れ家へ・・・」
滝本誠二「はい・・・ここが北山さんの隠れ家か・・・」
北山彰「まぁ、これと言って大層な物は無いが、色々落ち着いたら声を掛けてくれ・・・」
滝本誠二「あ、はい・・・」
  隠れ家に招かれた俺は色々と整理を付けた後、北山さんに声を掛ける。
滝本誠二「北山さん、準備できました!」
北山彰「おう!待ってたぜ!それじゃ、こいつをくれてやる・・・」
滝本誠二「うわ!これマジで本物の銃なんですね!!」
北山彰「たりめぇだ・・・さっきの事もう忘れたか?」
滝本誠二「い、いえ・・・そんな事は・・・」
北山彰「まぁ良い・・・取り合えず基礎から教えるから良く聞け・・・こいつの安全装置は・・・」
  それから俺は、北山さんから銃の使い方を教わり、本格的に射撃訓練に勤しむ事となった。
滝本誠二「うわ!!」
北山彰「おいおい、この程度で驚くな・・・そんな調子じゃ後先やってけねぇぜ?」
滝本誠二「す、すみません!」
北山彰「あぁ、先ずは落ち着いてやる事だ・・・」
  何度か熟して行く内に、俺は銃の使い方が何と無く分かって来て、後からマシンガンやスナイパーライフル等の武器も
  教えてもらった。
滝本誠二「あの、北山さんに一つ聞きたい事があるんですが・・・」
北山彰「ん?どうした?」
滝本誠二「北山さんは、どうして殺し屋になろうとしたんですか?」
北山彰「・・・?随分と野暮な質問だな・・・急にどうした?」
滝本誠二「殺し屋が凄く怖くて危ないってのは何と無く分かってるつもりですが、北山さんはどうしてそんな仕事をしてるのか気になって・・・」
北山彰「・・・まぁ、隠しても仕方無いか・・・俺はな、家族に捨てられてるんだ・・・」
滝本誠二「え?」
北山彰「俺の家族には親父がいて、お袋がいて、そんで持って弟がいてな・・・巷でも良く聞く平凡な家族構成だったんだが、」
北山彰「俺の両親はどう言う訳か常に俺には厳しくて弟にはとことん甘かった・・・何をやるにしても弟が最優先・・・俺の事は」

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